【またもや組織改正があります】2022年12月6日 総務常任委員会

12月定例議会の報告、今回は私が委員長を務める総務常任委員会の内容です。

■またもや組織改正があります

ここ数年、毎年、市役所の組織改正が続いています。

昨年度の組織改正は特に大きく、これにより今年4月からは、

① 旧福祉部+旧こども育成部→福祉こども部の新設

② 旧市民部を地域支援部に改称し、民生局に編入

③ 健康部や保健所の体制を再編 

④ 旧土木部・旧みなと振興部・旧環境政策部を再編→建設部の新設

⑤ 旧資源循環部・旧環境政策部を再編→環境部の新設

⑥ 旧危機管理課を市長室へ移管、旧人権・男女共同参画課を人権・ダイバーシティ推進課に改称

などの、部局の大転換から年度がスタートしました。職員も、議員も、なれるまでに大変でしたが、市民の皆様にとっても「これは昔の担当で言うとどこなのだろう?」という出来事がおありだったかと思います。

そして今回、再び、組織を大きく改正する議案が提出され、これを審査しました。

2023年4月から、

①デジタル・ガバメント推進室 を デジタル・ガバメント推進担当部 として、いわば格上げ

②市民生活課 の担う業務のうち、市民の皆様のご相談に向き合うもの(市民相談室と消費生活センター)を独立し、市民相談室(=課)として新設

③港湾担当部を建設部から独立させ、港湾部 を新設

④みどり政策担当部 を廃止

などの組織改正が、新たに行われる見込みです(まだ議案の議決前です。最終的には、最終日の本会議で表決を行います)

■デジ・ガバにぜひさらに頑張っていただきたい

今回の改正で、これまでも私たち会派でずっと言い続けている、市役所の仕事や市民サービスなどをデジタル技術を活用してもっと便利に効率的にしようとする「デジタルトランスフォーメーション(略称DX。でぃーえっくす)」は、一層進むことが期待できます。

デジタル・ガバメント推進室(私たちは愛称としてデジ・ガバと略しています)は、普段は気づきにくい業務の非効率な部分に直接切り込んで実に数億円の費用削減につなげたり、日々の業務を見直し効率化する手法を各課の職員が身に着けられるよう育成に励んだり、その活躍は大変すばらしいものがあります。

市民サービスにも結果が表れ始めています。住民票異動手続きなどでインターネットで簡単な質問に順番に答えるだけで必要な手続きを調べられて、必要な届出書類もまとめて作れるサービス「書かない窓口」の導入では、例年3~4月、引っ越しの多いこの季節の窓口最長待ち時間が100分→38分に短縮されました。今後も、内部改革の効果は、ちゃんと続ければ、必ずじわじわ効いてきます。

https://www.townnews.co.jp/0501/2022/11/04/649761.html

どうしても、デジ・ガバとしても越えられない壁があったり、せっかく育成した職員が所属する部局で力を発揮できなかったり、といったこともあるようですが、今回の デジタル・ガバメント推進担当部 としての新設には、大いに期待しています。

■一方で、あまり頻繁に、大幅に変わるのも・・・

 一方で、今回の組織改正では、やはり指摘しなければならない点もあります。

今年度(2022年4月)、旧みなと振興部を再編し「建設部」にまとめたばかりなのに、今回の改正で、港湾関連の仕事が再び「港湾部」として独立します。

もう少しいうならば、旧みなと振興部は、2020年4月に「旧港湾部」から組織改正と名称変更で誕生した部でした。

市民生活上、あまり接点のない部局かとは思いますが、ごく短い間に、部単位での再編が毎年続くと、さすがに「毎年ころころ変わっているように思えるけど、大丈夫?」という声も聞こえてきかねません。

海洋都市・横須賀として海を活用していく上で、組織編成としては、ある程度安定的に運用したほうが、対外的なやり取りの上でも円滑(単純にわかりやすいですし)ということもあるかと思います。どっしりと、長期的に未来を見据えて、取り組んでいただきたいと思います。

このほかにも、組織改正がありますので、写真をご覧ください。