【インターン生ブログむらかみくんvol.6 と、オープンデータ政策について】(2020年10月15日,18日)

インターン生村上くんのブログと、オープンデータ政策について。

―――10月15日部分―――

 本日は横須賀中央のカフェにて議会での市長への質問について加藤さんとお話しさせていただきました。個人的に幾つか質問できそうなものを考えていって、例えば災害と急傾斜地に立地する住宅なんかが良いのではないかと考えたりしたのですが、空き家問題なども絡んで非常に複雑な事案であるということがわかり、質問に適さなそうということがわかりました。基本的には前々から調べているオープンデータ政策で質問を考えていきたい、という方向で固まりましたが、市長へ質問する以上あまり細かい内容に立ち入ることは望ましくなく、ここのうまい塩梅を考えるのがいかに難しいかということを学びました。

 18日はオープンデータ に関するイベントがあるそうなので、そちらにも顔を出してお話を聞いてみたいと思います。

―――そして10月18日―――

 本日は横須賀市総合福祉会館にてオープンデータアイデアソンに出席してきました。アイデアソンというのはアイデアとマラソンを掛け合わせた語で、ブレストは古いらしいです(笑)

 イベントでは東大の関本研の方のオープンデータ に関する基礎講演の後、子育ての悩みというテーマでグループで議論しました。正直子育て経験のない自分には子育ての悩みを想像することは困難な部分はありましたが、「子育ての悩みをオープンデータでどう解決できそうか」を考えることは、質問を考える上で重要な視点である「オープンデータは何に使えるか」ということを盛り込む上でとても参考になったように思います。今回のイベントを受けまた調べるべきことが幾つかできたので、引き続き質問作成に向け準備を進めたいと思います。

―――村上君ブログここまで―――

 加藤ゆうすけインターン生には、加藤ゆうすけの政策調査活動を一緒にやってもらったりもします。村上君は、大学で経済や統計を意欲的に学んでいて、様々なデータを引っ張ってきては分析をする、みたいなことに長けているので、「オープンデータ政策」というのを、ここ半年ほどテーマに調べてもらっています。

 「オープンデータ」とは、文字通り、だれでも使えるデータなわけですが、もう少し説明的に言えば、①機械判読に適したデータ形式で、②二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ ということになっています。

 で、「データとは」って説明し始めると、延々と終わらなくなるので省略しますが…

 世の中には、様々な情報があります。気温の変化だったり、今日自分がどこからどこまで歩いたかだったり、学校の献立に何の野菜が使われているかだったり、文字通り、ありとあらゆる情報です。様々な機械が作られたおかげで、人間が普段意識しない情報まで、ちゃんと記録されていたりします。

 ただ、折角情報があるといっても、整理されていないと、役に立てづらいですよね?そして、膨大な情報を処理するのは、人間よりコンピューターの方が得意ですので、人間ではなく、コンピューターが理解しやすいような形で整理するのがいいわけです。なので、①機械判読に適したデータ形式で ってやつが、まずきます。

 次に、オープンデータのもう一つの定義 ②二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ というのは、すなわち、「このデータ、誰でも何でも断りなく使っていいよ!」ということです。

 整理されたデータというのは、役に立ちます。場合によっては、お金になりますね。どこの店が、何時から何時まで開いていて、場所がどこにあって、こんなおすすめ料理があって、食べに行った人が評価して星をつけていてそれを見ていく店の参考にできる…というようなサービス(ぐ●なびとか)は、二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータとして、店舗名と住所と営業時間が整理されたデータがあってこそ、作れるものだったりします。

 そしてそういうデータは、たとえば給食の献立だったら教育委員会でしょうし、営業してる店舗名と住所だったら保健所でしょうし、どこにどんな建物たてていいかだったら市役所でしょうし、えてして行政機関が持っているわけです。

 オープンデータ政策とは、このように、地域経済の活性化に役立つものです。(なお、それだけではなく、行政の透明性・信頼性の向上、住民参加、住民や企業等との協働の推進、行政における業務の高度化・効率化などの視点も大事ですが、この辺りは追って…)

 横須賀市は、すでにオープンデータ政策には取り組んでおり、全くやっていない自治体から比べれば随分と頑張ってくれています。ただ、「横須賀市は、オープンデータに積極的で、いろんなエンジニアが面白い物つくってて、それで市民が利便性を享受できて、いいよね!」みたいなところまでは、まだ至っていません。じゃあ、何をしたらいいか?---村上君には、そのあたりの頭の整理に、一緒に取り組んでもらっています。進展は、またお知らせしたいと思います。